脳を活かす伝え方・聞き方
古典落語で学ぶ会話術
落語の名作・代表作が読める
コミュニケーション不足は、脳の機能を低下させる
好奇心を満たすことが脳にとってのアンチエイジングなので、会話をしないと脳がだんだん衰える。会話がない状態が長くなるとそれに慣れてしまい、好奇心を失う。
直接会話をすることに関わってくる脳の部位(言語中枢の一つウェルニッケ野がある側頭連合野、喉や唇を動かす前頭葉の運動性言語野)は使わないとどうしても機能が低下する。
脳にとっての報酬系の神経伝達物質(ドーパミン、エンドルフィン、セロトニン)は新しいものに反応して分泌される。コミュニケーションによってもたらされる。
会話から得られる情報は新聞・インターネットからの情報とは脳の受け取り方が違う(生身の人間がもたらす生きた情報には脳の本気度が違うらしい)
脳科学では
ネガティブなことばかり考えていると、脳の情動系が傷つくことが分かっている。
常に人の悪口を言っていることも、ある意味では同じことであり「人の悪口を言わないほうがいい」というのは自分のためでもある。
感想
脳科学の裏づけがある話は説得力があるし、知らなかったことなので感心して読んだ。それ以外については「ふーんそうなんだ」と受け取るだけで、特に刮目する内容ではなかった。
タイトルは「伝え方・聞き方」だが実践的なハウツー本ではなく、行動の考え方というか、筆者の生き方について書かれているように思う。違う人の考え方や捉え方を知る本だった。