アニメ感想 TIGER & BUNNY The Rising
タイバニの完全新作劇場版。かなり良かった。過大な期待をしないで観たというのを差し引いても、いやー観てよかった。Risingってそういう意味だったのね。最後の楓ちゃんの詩が励みになる。
TV版からそうだけど、おっさんというか、サラリーマンへの賛歌なところがグッとくる。私おばさんだけどグッときた。確実に、30代40代を泣かしにきている。でも押し付けがましくないところが好きだ。
腐女子にうけが良いのは確かだけれど、それだけではないし、そっちはむしろ副産物のようなもので、男性にこそタイバニを勧めたいと改めて思った。
アクションシーンもかっこよくて、スパイダーマンか!進撃の巨人か!ってくらい画面がぶんぶん回るし、単純にすげーなと思った。
タイガーの活躍までが長くて、少ない気がしてちょっとさみしい気もしたけれど、そのぶん他のキャラクターの見せ場がちゃんとあるのが良かった。その見せ場で、サラリーマンだけじゃなく色んな立場の人に当てはまるような普遍的なことを、キャラクターの内面に映し出しているので、広い層を受け入れることができると思った。
個人的には、タイガーがロイズさんを家まで送って、見ているシーンが一番胸を打った。あのロイズさんにも、生活があり家族がいると思うと、ああ、これが世の中だ!っていう、悲でも哀でもない複雑な感情がこみ上げた。
私の中で、続編を一番期待しているアニメはタイバニ。TVシリーズラストの、紙幣の中のウロボロスがずっと気になっている。それだけじゃなく、庶民の毎日を応援してくれるようなアニメが好きなので、気長にかつ熱烈に期待している。