銀の匙 第6話感想 農家経営の厳しい現実
夜食テロと言われるこのアニメ。鹿の焼肉が一瞬おいしそうにみえたけど、私は鹿肉も熊肉もあんまり好きじゃない。鹿はあっさりしているけれど、なんかパサついた肉の印象。熊は臭みがけっこうある。
早く婿もらって跡継がないと、的な内容の会話で御影アキの表情が見えなかったのが気になる。八軒にはどんな顔が見えていたのか…
推測すると、アキは家を継ぐことに重圧を感じているのではないかと。周りの同級生も家族経営で人手は厳しく、しかも動物相手なんて24時間営業。自分が抜けられないという責任感もあるけれど、自分の運命、自分の生まれた土地を呪縛に感じるときもあるだろう。
仮に自分はここから逃れられないと思っているとして、何のビジョンも目的も持たずエゾノーに入学してきた八軒をアキはどう思うだろうか。
そのまま進学校に行けばサラリーマン人生を歩んだだろう人が、わざわざ試される大地に、ノープランで入ってきたなんて、私だったら自分の境遇と比べて、ちょっと憎たらしい気持ちになると思うのだが、このアニメはいい人ばかりだからそんなことアキは思わないかな。
ただ、一風変わった彼が、閉塞した自分の考えに風穴を開けてくれるかも知れないという期待も抱くのではなかろうか。
原作は未読なので、これから先も楽しみだ。